神がともにおられる!?
大学1年だった私は、大学の友人から聖書の話を聞き、イエスを信じる決心をしました。大学の空き教室で友だちと一緒にした祈りはとてもシンプルなものでした。「イエスさま、あなたを信じます。私の人生をともに歩んでください。」
イエスを信じることで、私の人生は180度、変わりました。初めはこの変化に気がつきませんでした。しかし次第に、自分の変えられた姿を実感して、心は喜びで満たされました。
皆さんはいかがでしょうか。イエスを信じたけど、何も実感はない…。何が変わったのか?今、実感が持てなくても、問題はありません。
神との関係が始まった
イエスを信じるとき、私たちはクリスチャンになります。あなたがイエスを信じたとき、神との新しい関係が始まったのです。いつも「神がともにいる」という関係が始まりました。
当サイト『神の始めよう』は、イエスを信じる皆さんがどのようにしたら、神との関係を深めることができるのか。言い換えると、どうすれば神との信頼関係を成長させることができるのかを提案しています。
聖書はこう約束しています。「そのあかしとは、神が私たちに永遠のいのちを与えられたということ、そしてこのいのちが御子(イエス)のうちにあるということです。」※1
神は、私たちに「永遠のいのち」を与えました。「永遠のいのち」とは、この地上で、また死んだ後も、永遠に「神がともにいる」関係のことです。この「永遠のいのち」は、神の御子である、イエスが持っていました。
「御子(イエス)を持つ者はいのちをもっており、神の御子を持たない者はいのちを持っていません。」※2
あなたがイエスを信じたとき、御子イエスを持つ者になりました。御子イエスを信じ、人生にイエスを迎えた人には、御子イエスがもつ「永遠のいのち」も持つことになると、聖書は約束しています。
「永遠のいのち」すなわち、神はあなたの人生をともに歩んでくださっているのです。
神は信頼できる
神との関係が始まったことの根拠は、聖書の約束にあります。聖書とは、神が語ったことばを集めたものです。神はあなたを裏切ることはありません。また、神は嘘をつくことも、約束を破ることもありません。聖書で神はこう語っています。
「わたしは決してあなたを見放さず、あなたを見捨てない。」※3
イエスを信じた瞬間から、あなたに「永遠のいのち」が与えられました。神との関係が始まったのです。神はあなたとともにいてくださいます。神があなたを見捨てるないと、聖書は約束しています。
イエスを信じたとき、あなたの人生で多くのことが起こりました。以下はそのいくつかをまとめたものです。
① 神の子どもとされた
神と始まった関係とは、どのようなものでしょうか。聖書はこう約束しています。
「しかし、この方(イエス)を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとなる特権をお与えになった。」※4イエスを信じる人は「神の子ども」とされます。我が家には、幼稚園児の二人の子どもがいます。家の中でも、外でも彼らが「パパ」と呼ぶと、私は条件反射的に声がした方に注意を向けます。何か問題があったのではないか。何か助けが必要ではないか…と、子どもたちに最大限の関心と注意を払います。
もちろん人の父親は、私もそうですが、完全ではありません。間違えることもあります。失敗もします。しかし、私たちの天の父、創造主である神さまは完全です。完璧な愛で、私たちを愛しています。あなたに最大限の関心を払い、あなたの最善を願っています。
ここで、もう一つ、大切なポイントがあります。あなたは神の子どもです。他のクリスチャンも神の子どもです。それならば、あなたと他のクリスチャンの関係は何でしょう。同じ神の家族の一員。兄弟姉妹です。兄弟として互いに助け合い、一緒に成長できることをうれしく感じています。
② 心にイエスが来てくれた
「この奥義とは、あなたがたの中におられるキリスト、栄光の望みのことです。」※5 イエスを信じたときに、イエスはあなたの人生に来て、ともに歩んでいます。あなたは一人ではありません。苦しいときも、悲しいときも、うれしいときも、楽しいときも、イエスがともにいます。
③ すべての罪がゆるされた
「背きのうちにあり、…死んだ者であったあなたがたを、神はキリストとともに生かしてくださいました。私たちのすべての背きをゆるし、私たちに不利な、様々な規定で私たちを責め立てている債務証書を無効にし、それを十字架に釘付けにして取り除いてくださいました。」※6
罪を犯すとは、ちょうど借金をするようなものです。毎月の返済が滞ると、取り立て人がやって来ます。「債務証書」がある限り、心配で心は気が気ではありません。
罪を犯すとき、その罪が人に露見するのではないか。相手からゆるしてもらえるのか…と罪責感で心が支配されます。
しかしイエスは、私たちの犯した罪の債務を全部引き受けて、十字架について死んでくれました。イエスの死で、あなたの罪の債務は完済されています。イエスを信じる人は、すべての背きの罪からゆるされています。
④ 永遠のいのちが与えられた
イエスを信じる人には永遠のいのちが与えられます。「わたしのことばを聞いて、わたしを遣わした方を信じる者は、永遠のいのちを持ち、さばきにあうことがなく、死からいのちに移っています。」※7
永遠のいのちとは、神がともにいる人生です。この地上での生涯を終えたあとも、罪の刑罰をすでにイエスが身代わりに受けたので、さばきにあうこともありません。イエスを信じる私たちは、神がいる天国へと入れられます。永遠にわたり、神とともに過ごすのです。
⑤ 新しい人生
「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。」※8
イエスがともに歩む人生とは、まったく新しい人生です。同じ風景を見ても、信じる前とは違って見えます。置かれた状況や環境は同じでも、心にうちから平安と喜びがあふれてきます。それは、いつもイエスがともにいるという、安心感から来る安定です。
聖書は信頼できる
イエスを信じたとき、確かに多くの変化があなたの人生に起こりました。でもその実感が持てないという人もいることでしょう。以下の飛行機のたとえに心をとめてください。
飛行機で旅行をするのは、搭乗する飛行機とパイロットへの信頼が必要です。たとえあなたが高所恐怖症であっても、安全な飛行機に乗りさえすれば、あなたの気分に関わらず、飛行機は目的地まであなたを安全に運んでくれます。
イエスを信じたあとも、実感が伴わなくても、問題はありません。神との関係の基盤にあるのは、神のことば、聖書だからです。自分の感情や感覚ではありません。
感情や感覚も、確かに大切なものではあります。しかし感情は浮き沈みがあります。感覚も間違えることもあります。救いの根拠を、自分の感情や感覚に置かないでください。むしろ神の約束、聖書のことばは確実です。聖書の約束を、神への信頼の根拠としてください。
成長には時間がかかる
人間関係でも、互いの信頼を深めるのには、時間が掛かります。イエスに対する信頼の度合いが、信仰の成長のバロメーターでもあります。神との信頼を深める、以下の5つの秘訣を生活の中で、意識して実践していきましょう※9。
「せ」聖書を毎日少しずつ読んでいきましょう。
「い」祈りで、神に語りかけましょう。
「ち」小さなことでも、神のことばに従いましょう。
「よ」喜んで、イエスのことを周囲の人に紹介しましょう。
「う」うまくいかないときでも、神に委ねましょう。
信仰の成長に関してはこちらの記事をご覧ください。
クリスチャンになりました。さて次は?
脚注:(1) 1ヨハネ5:11 (2) 1ヨハネ5:12 (3) ヘブル13:5 (4) ヨハネ1:12 (5) コロサイ1:27 (6) コロサイ2:13,14 (7) ヨハネ5:24 (8) 2コリント5:17 (9) 信仰の成長には、信仰の友人の存在も大切です。祈り合える友がいる
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