あなたの夢は何ですか?
「将来の夢は何ですか?」「あなたには生涯を通して実行するビジョンはありますか?」また「神さまはあなたの人生にどのような使命を与えているのでしょうか?」信仰生活のABCを紹介する バイブル・スタディ『ディサイプルシップ超入門』の第六課です。
※ 動画をご覧になり、以下の質問について考えてみてください。このバイブル・スタディをグループで行っている場合は、ぜひグループで以下の質問でディスカッションしてください。
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📤「この春、念願の大学に入学することができました。志望校に入学することが夢で、夢を達成することができました。しかしこれからの大学時代に何をすべきか?将来何をしたらいいのか?夢がなくなってしまいました。どうしたら、私のやりたいことが見つかるのでしょうか?」
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大学生の皆さんと話していると、このような相談をよく受けます。生きる意味は何か?人生の使命をどう見つけたら良いのか?実は、大学生だけではなく、だれもが持つ疑問です。神さまはあなたに特別な使命を与えています。あなたでしか担うことができない役割が、人生にはあるのです。
「実に、私たちは神の作品であって、良い行いをするためにキリスト・イエスにあって造られたのです。神は、私たちが良い行いに歩めるように、その良い行いをあらかじめ備えてくださいました。」エペソ2:10
✅あなたは神の傑作
あなたは神の作品です。ハンドメイドの傑作です。神さまはあなたを高価で尊い存在だと見ています。神さまにはあなたの人生を通して成し遂げたい「使命」があります。
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エペソ人への手紙2:10をもう一度読み、以下の質問に答えてください。
「実に、私たちは神の作品であって、良い行いをするためにキリスト・イエスにあって造られたのです。神は、私たちが良い行いに歩めるように、その良い行いをあらかじめ備えてくださいました。」エペソ2:10
①神さまは私たちをどのような存在として創造しましたか?
②神さまが私たちを創造した目的は何ですか?
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✅大宣教命令
私たちが自分の使命、夢を見つけるためにも、まずイエスさまはどのような夢を持っていたのかを一緒に見ていきましょう。
イエスさまの伝道の生涯は3年半でした。この公生涯の期間、イエスさまが一番優先して取り組んだのが、弟子づくりでした。イエスさまは関係の中で、弟子たちを育てました。それはイエスさまの働きを、弟子たちが継承するためでした。
イエスさまは十字架につき、3日目によみがえりました。そして昇天するまでの40日間、弟子たちにご自分の姿を何度も表しました。ガリラヤの湖を望む丘の上で、イエスさまは弟子たちに語ったことばが、マタイの福音書28章18−20節です。
イエスは近づいて来て、彼らにこう言われた。「わたしには天においても地においても、すべての権威が与えられています。ですから、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。父、子、聖霊の名において彼らにバプテスマを授け、わたしがあなたがたに命じておいた、すべてのことを守るように教えなさい。見よ。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます。」マタイ28:18−20
教会ではこの聖書箇所を「大宣教命令」と呼びます。
✅「弟子としなさい」
ここでのポイントは「弟子としなさい」です。これが主動詞だからです。あらゆる国の人々を「弟子とする」具体的な方法として、①行って、②バプテスマを授け、③教えなさいと語っています。
現代では「弟子」と聞くと否定的なニュアンスがあるように感じます。弟子とは職人の弟子、芸人の弟子、芸術家の弟子、料理人の弟子…。
日本では師匠と弟子との間は、絶対服従のブラックな世界のイメージがあります。師匠の家に住み込みで、師匠の身の回りの世話をします。師匠は技術を教えず、ただ見て盗めと言われるような世界を想像しがちです。下積み時代というイメージがついて回ります。
しかしイエスさまと弟子たちとの関係は全く違いました。イエスさまは、覚えが悪い弟子たちに忍耐深く教えました。仕えられるのではなく、むしろ仕える模範を師匠であるイエスさまが示しました。弟子たちの成長のことを、イエスさまは第一に優先しました。
イエスさまは3年半、弟子たちを育てました。そして「わたしと同じように、あなたがたも弟子をつくりなさい」と語るのです。
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マタイ28:19-20を読んで、以下の質問に答えてみてください。
ですから、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。父、子、聖霊の名において彼らにバプテスマを授け、わたしがあなたがたに命じておいた、すべてのことを守るように教えなさい。見よ。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます。」マタイ28:18−20
①復活のイエスさまが弟子たちに委ねた夢とは何ですか?
②この夢を実現させるために、イエスさまが約束していることは何ですか?
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イエスさまは弟子たちに「次世代の弟子をつくりなさい」という使命を委ねました。この「弟子をつくりなさい」という使命は、次の世代の弟子をつくり、さらに彼らが育てた弟子がさらに次の弟子を育てることが意図されています。このイエスの遺言と言える命令は、弟子から弟子へと引き継がれて行きました。
イエスさまの弟子である私たちもこの「弟子としなさい」と言うイエスさまの夢を引き継いでいるわけです。
では弟子をつくるために、具体的に何をしたら良いのでしょうか?
✅行く
弟子をつくるために、私たちは出て行く必要があります。待ちの姿勢ではなく、こちらから主導的に出ていくように語られています。実際に弟子たちは、ガリラヤからエルサレム、ユダヤ、サマリア、ローマ帝国の各地、インド、アフリカへと出て行きます。
弟子から弟子が生まれ、次の弟子が生まれ、世代から世代へと世界各地へ福音が伝えられ、今、東の果ての日本に住む私たちにも福音を聞きました。私たちも待ちの姿勢ではなく、こちらから主導権をもって、出て行きましょう。
行くというのは、実際に外国へ行く人もいるかもしれません。また伝道の現場に出て行く人もいるかもしれません。しかしあなたが住んでいる場所でも、積極的に弟子をつくる働きに加わることを、イエスさまは願っています。
✅バプテスマ
弟子をつくる2つめのステップは、バプテスマを授けることです。バプテスマとは、教会で行われる洗礼式のことです。洗礼とは、イエスさまを信じて、神の民に加わることを正式に表す式です。
洗礼は教会で受けるものです。私たちとしては福音を伝え、信仰に導き、神の民に加わるように人々を招くことです。ぜひ祈り、仕え、福音を伝えることを実行してください。
聖霊の力により頼み、こちらからキリストを伝え、結果は神に委ねましょう。神さまが皆さんの伝道から救われて、キリストの弟子となる人を起こしてくださるようにお祈りします。
✅教える
弟子をつくるステップの最後は、教えることでした。
人にイエスさまから命じられたことを守るように教える前に、まず私自身が聖書のことばを守らなけばなりません。しかし正直に言うと、私が自分の力でイエスさまの命令を守ることはできません。だからこそ、私たちは聖霊に満たされる必要があります。
私たちは弱く、自分の力ではイエスさまのみことばを守ることはできません。いつも霊的呼吸をして、心の運転席を聖霊さまに委ねてください。
詳しくは『聖霊の満たしとは何ですか?』をご覧ください。
そのとき聖霊さまご自身が、聖書の約束を必ず実行する力を与えてくれます。聖書をことばで教えることも大切です。それ以上に、みことばに生きる私たちの人生の模範がもっと大切です。
この動画バイブルスタディ『信仰生活超入門』の動画を一緒に観て、テキストにある質問について、ディスカッションすると良いでしょう。またこのサイト『神と始めよう』の記事を順番に読み、ディスカッションするのも、良い成長の機会です。
✅霊的増加 vs. 霊的倍加
私ひとりがずっと福音を伝え続けるならば、救われる人はどんどん加えられます。しかしそれは足し算のようなしか、イエスさまを信じる人は加わることはできません。これを「霊的増加」と言います。
しかし私がイエスさまを信じた人のメンターとなり、彼らの信仰を助け、弟子として育てるならば、どうでしょう。そして、弟子となった彼らも福音を伝えるならば、働きは二倍になります。さらに救われた人が弟子となり、また伝道するならば、弟子となる人は乗数倍で増えていきます。これを「霊的倍加」と言います。
ぜひ私たちは福音を伝えるとともに、救われた人を弟子として育てましょう。霊的倍加を求めていきましょう。
「多くの証人たちの前で私から聞いたことを、ほかの人にも教える力のある信頼できる人たちに委ねなさい」2テモテ2:2
パウロはエペソ教会の牧師であるテモテを育てました。そのテモテに、パウロは弟子を育て、弟子たちに働きを委ねるように語っています。すると、救われる人は乗数倍で増えていくのです。
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ここで以下の質問について考えてみてください。
①あなたの家族、友だち、同僚に福音を伝えるべき人はいるでしょうか。どのように福音を伝えられるでしょうか。
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②クリスチャンの友だちとバイブル・スタディを通して、彼らの信仰を助けることはできないでしょうか。
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このように聖霊によって変えられた弟子たちが、世代から世代へと増えていくことで、世界中に福音が宣べ伝えられ、現在では約20億人のクリスチャンがいます。
✅私の使命
私の夢とイエスさまの夢とリンクしているところが多いです。皆さんも、神さまが委ねている夢があるはずです。その夢、神さまの使命が見つかるようにお祈りしています。
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発展学習:
この聖書の約束を一字一句間違えなく暗誦してください。
ですから、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。父、子、聖霊の名において彼らにバプテスマを授け、わたしがあなたがたに命じておいた、すべてのことを守るように教えなさい。見よ。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます。」マタイ28:18−20
次の記事もあわせてお読みください
『大宣教命令を成就するには』
『伝道で実を結ぶには』
『毎日聖書 ヨハネの福音書』
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