聖霊って 何ですか?

「聖霊とは何でしょうか?」「聖霊とともに生きる人生とはどのようなものでしょうか?」今回はこの質問に答えます。信仰生活のABCを学ぶバイブル・スタディ『信仰生活超入門』の第三課です。まずは上の動画をご覧になり、以下の質問に答えてください。

今回の質問は:

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📤「聖書の神は、父なる神、子なる神、聖霊なる神がいると聞きました。父なる神、子なるイエスはよく聞きますし、イメージがしやすいです。しかし聖霊はよくわかりません。聖霊とは何でしょうか?霊と聞くと、死んだ人の霊魂とか、幽霊を思い出してしまうのですが…」
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英語の古い訳の聖書では聖霊のことを「the Holy Ghost」と書いていました。昔、イギリス人宣教師がある日本の教会で、英語で礼拝メッセージを語っていました。宣教師の隣で、日本の若い男性が通訳をしていました。宣教師が「the Holy Ghost」と言ったとき、通訳は目を白黒させて「きよいお化け」と訳したそうです。

聖霊とは

聖書の神はご存じのとおり、父なる神、子なるキリスト、聖霊の3つの人格があります。3つの人格が互いに内在し、愛し合い、親しい関係を持っています。関係としてひとつの存在です。

聖霊(または御霊とも言われます)は、イエスを信じるすべてのクリスチャンのうちに来て、その人のうちに住んでいます。

人を内側から変える方

一人の親友の話をしたいのですが、彼の名前はタカシさん。彼は犯罪を犯して、警察署の留置所の中で初めてイエスのことを聞きました。留置所の同じ部屋にいたブラジル人の男性が、片言の日本語で「タカシさん、イエスはあなたを愛している。」毎日、こう話してくれました。初めはうるさいと思いました。でも彼の片言の言葉が耳に染み付きました。

タカシさんは起訴されて、拘置所に移されました。「イエスは、タカシさんを愛しているよ…」このことばがいつも頭に響いていました。まさに聖霊のリマインドでした。拘置所でキリスト教の本を借りて、読んでみました。本の読者カードをタカシさんが出版社に送ったことがもとで、私に紹介されて、私との文通が始まりました。

タカシさんは差し入れてもらった聖書を読んで、イエスを信じました。それ以降もタカシさんとの文通が続きました。裁判も続きました。判決は懲役8年。厳しいものでした。その直後、タカシさんからすごく混乱した手紙が来ました。

「イエスを信じても、神は助けてくれないではないですか?」どう返事をしようか…。祈りながら、聖書の約束をタカシさんへの手紙に書きました。

「あなたがたが経験した試練はみな、人の知らないものではありません。神は真実な方です。あなたがたを耐えられない試練にあわせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えていてくださいます。」1コリント10:13

聖霊がタカシさんの心に働いてくれました。「わかりました。刑務所も神さまの訓練の場として、感謝して受けとめます。罪を悔い改め、神に用いられる人になりたいと願っています。」タカシさんの刑務所での仕事は、高齢の受刑者の介護でした。同じ部屋で24時間、介護する。大変な役割でした。それでも感謝して、やり続けました。

8年の刑期を終えたタカシさん。今では刑務所内の方を文通でささえ、社会復帰される方々を支援するNGO法人を設立して、受刑者の方々の隣人になっています。タカシさんに働いてくださったのは、彼の心に住む聖霊です。

もうひとりの助け主

イエスは聖霊についてこう紹介しています。

「そしてわたしが父にお願いすると、父はもう一人の助け主をお与えくださり、その助け主がいつまでも、あなたがたとともにいるようにしてくださいます。この方は真理の御霊です。」ヨハネ14:16-17

聖霊は、「もう一人の助け主」です。イエスと全く同じ性質を持っていますが、もう一人の別人格の方が、クリスチャンを助けるために私たちの心に与えられているのです。

真理の御霊

聖霊は、真理の御霊です。続くヨハネ16:13によると、聖霊は私たちを「すべての真理に導いてくださいます。」自分から話すのではなく、父なる神、イエスから聞いたことを話し、聖書のことばを思い出させてくれます。

聖書を読むとき、その意味を理解させるのも聖霊さまの力です。聖霊さまは、聖書のことばを実行できるように、エンパワーメントしてくれます。

「しかし、御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。」ガラテヤ5:22-23

このようなイエスに似た性質の実を、聖霊は私たちの心に実らせてくれます。

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新約聖書ヨハネ14:16-17を読んで、以下の質問に答えてください。

「そしてわたしが父にお願いすると、父はもう一人の助け主をお与えくださり、その助け主がいつまでも、あなたがたとともにいるようにしてくださいます。この方は真理の御霊です。」ヨハネ14:16-17

①聖霊を遣わしたのはだれですか?


②聖霊はどこに住まわれるでしょう?


③イエスは、聖霊をどのように紹介していますか?


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でもイエスを信じたばかりの頃は、聖霊の存在を忘れがちです。また「聖霊がいる」と実感は持てません。聖霊は無理やりしゃしゃり出る方ではないです。とても謙遜です。僕らが「聖霊さま、働いてください」と願わないのに、親切の押し売りをする方ではありません。

生まれながらの人

円は私たちの人生を表しています。真ん中の席は、人生の運転席です。運転席に座っているのは、自分自身です。イエスは、人生の外側です。

まだイエスを信じていない人です。まだあなたがイエスを信じていなければ、ぜひイエスを信じてください。そしてイエスと一緒に人生を歩んでください。

イエスを信じるたいと願う方はこちらの記事をご覧ください。

御霊に属する人

イエスが車の中の運転席に座っています。あなた自身は運転席の横、助手席です。イエスが語ることを実行する人です。イエスとの親しい関係をもっています。コリント人への手紙第一2:16では「キリストの心を持っている」と書いています。


肉に属する人

運転席に自分自身が座っています。イエスは運転席の脇です。もしかすると助手席、後部座席、トランクの中かもしれません。同じ車に乗っていますが、傍に追いやられています。

聖書を読んで、イエスが願うことを知っても、やっぱり自分がやりたいことをやりたい。自分が人生の主導権は握っていたいという人です。

イエスを信じてはいても、自分中心で、自分のやりたい放題していると、イエスを信じていない人と同じような人生を送っているかもしれません。

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ここで質問です。あなたの今の状態はこの三種類のうちどれでしょうか?

①生まれながらの人

②御霊に属する人

③肉に属する人

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もしあなたが「生まれながらの人」ならば、ぜひイエスを信じてください。イエスをあなたの人生に招いてください。

今の状況が「肉に属する人」という人もいるかもしれません。「肉に属する人」は「イエスが願うことより、自分のやりたいことをしたい」と願っている状態です。

その場合、今の状態を神に告白しましょう。「霊的呼吸」をしましょう。自分のやりたいことをしていた罪を認め、イエスの十字架の贖いを感謝しましょう。そして、イエスに「運転席についてください」と願いましょう。

霊的呼吸に関してはこちらの『クリスチャンも罪を犯す?』をご覧ください。

信仰が鍵

でも、運転席にイエスに座ってもらうのには、勇気がいります。イエスに運転を任せたら、どこに連れていかれるのか。嫌なこともさせられるかもしれません。

でもイエスは良い方です。あなたのベストを願っています。イエスに運転席に座ってもらうためには、イエスへの信頼、「信仰」が必要です。

そして真ん中、イエスが人生の運転席につく状態を「聖霊に満たされている」状態と言います。聖霊に導かれ、力を受けています。イエスが運転席に着くとき、イエスが願うことを行うとき、聖霊が力強く働いてくれます。

聖霊に満たされる:聖霊に導かれ、力をうける

聖書を読むとき、聖霊が親しく語りかけ、教えてくれます。聖霊が聖書のことばを実行する力を与えてくれます。愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制という御霊の実を実らせてくれます。

御霊に満たされたいと思いませんか?聖霊の満たしに関して、2つの根拠となる聖書箇所があります。

✅神の命令

「また、ぶどう酒に酔ってはいけません。そこには放蕩があるからです。むしろ、御霊に満たされなさい。」エペソ5:18

「聖霊に満たされなさい」とここで命令しています。「私たちが聖霊に満たされてほしい」と神が願うから、神はこう命令しているのです。私たちが聖霊に満たされるのは、神のみこころです。

✅神の約束

「何事でも神のみこころにしたがって願うなら、神は聞いてくださるということ、これこそ神に対して私たちが抱いている確信です。」1ヨハネ5:14

この箇所では神のみこころに従って祈るなら、その祈りは必ず答えられると書かれています。なので「聖霊に満たしてください」と祈るとき、神もそれを願っているので、必ず聖霊で満たしてくれます。

最後に人生の運転席を神さまにお委ねします。聖霊さまで満たしてくださいと一緒に祈りましょう。私が一言ずつゆっくり祈ります。後に続いて、一言ずつ皆さんも祈ってください。

「神さま、私は今、私の人生を自我が支配していることに気がつきました。いまイエスさまが私の人生の運転席についてください。あなたの命令と約束にもとづいて、私を聖霊に満たしてください。あなたが願う実を結ぶよう、私を変えてください。イエスさまの名によって祈ります。 アーメン。」

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●発展学習
この聖書の約束を一字一句間違えなく暗誦してください。

「しかし、御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。」ガラテヤ5:22-23

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『聖霊に満たされるには』
『クリスチャン生活の秘訣』
『聖霊が私のうちに』